マンション管理士から見た令和3年度マンション管理士試験合格発表
2022年1月14日(金)、令和3年度マンション管理士資格試験の合格発表が行われました。
今年度は新たに1,238(9.9%)名のマンション管理士が誕生しました。
※( )は合格率
過去の合格者をみると
平成28年度 1,011名(8.0%)
平成29年度 1,168名(9.0%)
平成30年度 975名 (7.9%)
令和元年度 991名 (8.2%)
令和2年度 1,045名 (8.6%)
※マンション管理士センターホームページより
と8~9%前後で推移していましたが、今年はほぼ10%とかなり合格ラインがあがったようです。
合格者数もここ5年を見てもあきらかに多い1,200名越えと、資格の運営主体であるマンション管理センター、しいては管轄の国土交通省としても今後はマンション管理士を増やしたい意向が垣間見えます。
合格者増加の背景とは・・・
今回合格者が増加した背景というのは、今年からスタートする「管理計画認定制度」の存在です。
国土交通省からは令和3年11月に管理計画認定制度の概要が発表されました。
「マンションの管理の適正化の推進を図るための基本的な方針」の策定について
※国土交通省ホームページより
新しくマンション管理士になった方々はよ~く隅々まで見ておいてほしいです。
かなり重要です!
ただ、管理計画認定制度が始まったとしても、マンション管理士がすぐにこの仕事に係わるのはなかなか難しいです。
そこで、新たにマンション管理士になった方への3つのポイントをお教えします。
新人マンション管理士のポイント①都道府県の管理士会に入会する
マンション管理士の仕事は、管理組合の理事会から相談などをいただき、契約することで始まります。
とはいっても、何から始めればよいのかなかなかわからず、苦労すると思います。
マンション管理士には日本マンション管理士会連合会(日管連)に加盟する、各都道府県の管理士会がありますが、ここには各自治体からの仕事や、相談などが集まっており、まずはここで相談会などに参加して経験を積んだり、管理士会の仕事を手伝うことによって先輩マンション管理士とのネットワークを広げることをおすすめします。
また、前段の管理計画認定制度に係わるためには、日管連の認定する認定マンション管理士になる必要があるので、まずは第一歩となります。
東京都で活動を考えているマンション管理士はまずは東京都マンション管理士会へ入会が可能です。
新人マンション管理士のポイント②経験のあるマンション管理士に会って仕事を手伝う
マンション管理士の仕事は経験がないと始められません。
経験といっても、管理会社に何年いたとか、理事長を何年やったとかではないです。
規約作成や管理会社の見直しなど具体的な業務をどれだけやったかという経験です。
一般企業との取引であれば、社長の鶴の一声で決まりますが、管理組合の場合そうはいきません。
マンション管理士の仕事を発注するのは管理組合であり、その意思決定は理事会や総会などで多数決で決まります。その場合客観的に業者選定をする理由が必要となるため、その要素のひとつが業務経験になるんです。
まずは、経験のあるマンション管理士の仕事を手伝うことによってひとつでも多くの経験を積むことが早道です。
新人マンション管理士のポイント③最新の情報を入手する
マンション管理を取り巻く環境は日々大きく変化しています。
国の施策や自治体の助成制度、管理会社の状況なども去年と今年とで大きく違います。
国土交通省や各都道府県のホームページなどで情報収集したり、ビジネス雑誌のマンション特集記事などをチェックすることが重要です。
マンションの最新情報は月3回発行の業界紙「マンション管理新聞」を定期購読すればいち早く入手できます。ぜひ購読をお勧めします。
マンション管理士の仕事をやってみたい方はご相談ください。
当相談室では、最近相談案件が急増しています。
新たにマンション管理士の資格を取得して、まずは仕事を手伝ってみたいという方はぜひ問合せフォームよりご相談ください。
※業務の都合上関東圏のマンション管理士の方に限定させていただきます。