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アプリで自主管理。KURASEL(クラセル)がスゴイ!

マンション自主管理を支援するアプリ「KURASEL(クラセル)」ってご存知ですか?

たまたま営業担当のかたにお話を聞くチャンスがありました。

驚きの機能と特徴をご紹介!

マンション管理会社が作った自主管理のスマホアプリ!?

KURASEL(クラセル)をリリースしたのは2020年6月にできたばかりの会社「イノベリオス株式会社」。

実はここ、マンション管理会社の大手「三菱地所コミュニティー」から分割してできた三菱地所グループの会社なんです。

マンション管理会社が自主管理アプリ?と初めは訳わからなかったんですが、マンション管理会社にも苦しい事情があるようです。

最近では、管理会社では人材難が深刻化しており、採算が取れない管理組合に対し、解除の申し入れをする例も少なくないです。現実、私達マンション管理士にもそういった相談増えてきています。

そういった管理不全をおこしてしますマンションを防ぐべく生まれたシステムがKURASEL(クラセル)です。

2020年7月7日の東洋経済オンラインで紹介記事がありました。

三菱地所がマンション「自主管理」を推す理由

アプリ開発の背景には、管理員や清掃員の深刻な人手不足がある。時給を引き上げなければ人が集まらない状況だが、マンション住民は原価上昇分を管理費(管理委託費)に転嫁することをよしとせず、管理会社の採算はどんどん悪化していく傾向にある。

2020年7月7日東洋経済オンライン

私達マンション管理士にとっては、協力パートナーにもなることもあれば、管理組合の敵にもなることもある管理会社。このように大きなシェアを持った大手の管理会社がこのようなプロジェクトを推進してくれることは、非常に大きいです。

他の大手マンション管理会社もこういった取り組みへと転換していただければもっとマンション管理の業界も良くなってくるのではないかと思います。

管理会社としての経験が生み出したKURASEL(クラセル)のサービス概要動画をまずは御覧ください。

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オンラインバンキングと直結!会計管理がオールペーパーレスの一括管理に!

KURASEL(クラセル)の最大の特徴がこれ。

三菱UFJ銀行のオンラインバンキングとKURASEL(クラセル)が連結することにより、口座情報が自動的にアプリに取り込まれ、会計管理に反映します。

これにより、煩わしい通帳記帳や会計入力などの一切の作業がなくなり、オールペーパーレスになります。

理事会に使用する会計書類も作成する必要はなくなり、理事の業務は大幅軽減します。

管理費等の徴収状況を一括管理!

管理会社に委託していた基幹事務の中で、最も大きな負担となるのが管理費などの徴収業務ではないでしょうか。

KURASEL(クラセル)ではネットバンキングと連携しているので、管理費の徴収状況もアプリから一括管理が可能です。

また、滞納状況なども管理でき、その後の催促メールなどの処理も可能です。

3ヶ月以上滞納すると回収が難しいと言われる管理費。迅速な対応が容易にできるこの機能は自主管理を検討する管理組合の強い味方となるのではないでしょうか。

居住者情報や駐車場・駐輪場の契約状況もスマホで確認

居住者情報や駐車場・駐輪場の契約状況も管理自体はエクセルとかでも可能です。

難しいのはその共有。情報が変わるたびに追記していくのは非常に手間ですし、間違いやすい。アプリにサクサク入力できて常に最新情報が見られれば簡単に共有が可能です。

組合員や居住者から状況の確認があっても即座に対応が可能です。

気になる料金は?

KURASEL(クラセル)の利用料は

1~199戸まで 35,000円/月(税抜)
200 戸~    50,000円/月(税抜)

です。運営するイノベリオス社の試算では、通常の管理会社に委託に比べ、年間200万の管理費の削減ができるようです。

これは大きい・・・。

今後の機能・・・

KURASEL(クラセル)はこれらの機能だけでなく、他にも管理組合に使い勝手のよい様々な機能の追加を予定しているらしいです。

まだ未確定情報ながら紹介します。

理事会チャット機能

自主管理での課題の解決は理事会の限られた時間では難しいです。

日頃からの連絡手段として、メールやLINEではなく管理組合の公式ツールでやり取りすることは非常に意義があります。

スケジュール管理機能

総会や防災訓練など管理組合の行事を組合員に周知する手段として非常に有効です。

長期修繕計画の確認機能

自主管理に移行すると、今後の大規模修繕工事は管理組合でしっかり計画しなければなりません。長期修繕計画を常に確認できる状況にし、問題があればすぐに見直しを行うことがマンションの資産価値を維持する秘訣です。

重要事項調査報告書の発行機能

不動産購入希望者などの利害関係者からの依頼があった際、管理者(理事長)は重要事項調査報告書を発行する義務があります。

ちなみに重要事項調査報告書の発行については手数料を請求することも可能です。

KURASEL(クラセル)のデメリットは?

三菱UFJ銀行しか対応していない(2020年10月現在)

まずこれが大きい。KURASEL(クラセル)担当者いわく三菱グループで固めるための縛りというわけではないらしいが、現状は三菱UFJ銀行しか対応していません。

ということは、管理組合の管理口座を変更する必要があるということです。

これまでの通帳と紙での入出金の管理から全てネットバンキング連動になるので仕方ありませんが、ネットバンキングを使わない世代には少し抵抗があるかもしれませんね。

自主管理の業務すべてがこれで解決するわけではない

あくまでアプリはお金や情報の管理のツール。マンション管理の清掃や設備の管理など必要な管理業務はたくさんあります。

必要な管理業務はこれまでどおり、または新たに委託業者を選定する必要があります。

導入するためには理事会で検討のうえ、総会にて決議する必要がある

導入には理事会でしっかり検討のうえ、総会にて決議が必要です。

サポートしてくれる管理会社はいないので、自分たちでしっかり知識をつけて手続きする必要があります。

場合によっては、理事会決議にてKURASEL(クラセル)を導入するための専門委員会を立ち上げてもよいかもしれません。

まとめ

「マンション管理のIT化」を推奨するマンション管理士のわたしとしては、

ついに出たか!

という気持ちです。

マンション管理の方法は、数十年前の形式を進化させて今に至りますが、管理会社の人材不足などもあり、管理組合は新しいマンション管理のかたちへ変化する必要があります。

このKURASEL(クラセル)というサービスも、現時点では「パーフェクトなシステム」ではありませんが、みなさんの管理組合のかたちにうまく取り入れて、コスト軽減や管理体制の見直しに役立てることができるのではないかと思っています。

ただ、メリット・デメリットを見ていただいてもわかるように、導入には結構なハードルが存在します。最も難関なのが、この仕組みを理事会の皆様はもちろんのこと、管理組合の皆様にご理解いただくことではないでしょうか。

当相談室では、いち早くKURASEL(クラセル)導入を検討されている管理組合様をサポートできる体制を整えました。

管理組合での決議だけでなく、契約の段取り、その後の管理体制のあり方などお気軽にご相談ください。

お問い合わせは以下のお問い合わせフォームよりどうぞ。

KURASEL(クラセル)を運営する株式会社イノベリオスはこちらです。

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